茨城・那珂市長、引退を正式発表 東海第2「反対揺るがず」

引退を表明した茨城県那珂市の海野徹市長=12日午後、水戸市

 日本原子力発電東海第2原発(茨城県東海村)の再稼働を巡り、事前同意対象の6市村で唯一反対を表明した同県那珂市の海野徹市長は12日、水戸市内で記者会見し、任期満了に伴う来年の市長選に立候補せず、引退すると正式に発表した。

 海野氏は市議などを経て2011年の市長選で初当選し、現在2期目。「もともと2期を節目と考え、家族とも約束していた。再稼働に反対する姿勢は揺るがないので、一市民として活動に参加したい」と述べた。

 海野氏は今年10月、再稼働反対を表明。後継候補は見つかっていないといい、「再稼働に反対する方がいれば全面的に応援したい」と述べた。


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