表情読み取り、養育中母親は正確 不安感じるほど敏感に

 乳児を養育中の母親は、養育経験がない同年代の女性と比べて、他者の表情からの感情の読み取りがより正確になる傾向にあると、京都大の明和政子教授(発達科学)のチームが23日付の米オンライン科学誌に発表した。

 乳児は言語で意思疎通ができないため、母親はわずかな表情の変化にも敏感になり、感情を正確に読み取れるようになっているとみている。日常生活でさまざまな不安を感じている度合いが強い母親ほど、表情に敏感なことも分かった。

 研究では、初産で7〜10カ月の乳児を養育中の20〜40代の25人と、養育経験がない20〜30代の28人を対象にした。


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