サウジ「原油減産せず」 欧米との対立で懸念否定

 【ロンドン共同】サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は、サウジ人記者の死亡事件を巡って欧米と対立する中でも原油供給を縮小する考えはないと表明した。タス通信が22日伝えた。米国などから制裁を科された場合の報復として減産するのではないかとの懸念を打ち消した形だ。

 ファリハ氏は「サウジは責任ある国家で、何十年もの間、石油政策と政治とを分けてきた」と主張。「世界の市場安定と経済成長の促進のために働く」と強調した。

 一方、原油価格が1バレル=100ドルを超えることを回避できるかどうかの保証はないとした。


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