仁徳陵で発掘調査始まる 宮内庁と堺市、共同で初

宮内庁が仁徳天皇陵として管理している堺市の大山古墳

 日本最大の前方後円墳で、宮内庁が仁徳天皇陵として管理する大山古墳(堺市、全長486メートル)で23日、同庁と堺市による発掘調査が始まった。

 宮内庁は陵墓を「皇室の祖先の墓」として立ち入りを制限しており、自治体と共同で発掘するのは初。3重に巡る周濠の水で墳丘や二つの堤が浸食されており、発掘調査で現状などを確認、保全計画に生かすという。

 この日は宮内庁書陵部の担当官2人と堺市の職員1人、民間の作業員らが午前8時半ごろ、管理用の出入り口から敷地へ入った。二つの堤のうち内側の第1堤で発掘する予定の3カ所の位置などを確認、作業を始めた。


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