イラン外相、核合意離脱も選択肢 米対話呼び掛けに疑念

22日、テヘランでインタビューに応じるイランのザリフ外相(共同)

 【テヘラン共同】イランのザリフ外相は22日、トランプ米政権が離脱して崩壊の危機にある核合意について「イランが離脱するのも選択肢の一つだ」と明言した。経済情勢などを見極め判断するという。米政権が制裁圧力を強めると同時に対話を呼び掛けていることには真意に疑念があるとし、現状では対話は困難との認識を示した。

 米政府は11月5日にイラン産原油を標的にした制裁を再発動する見通しで、イラン経済への打撃は確実だ。イランが経済情勢の悪化に耐えきれず核合意を離脱して無制限の核開発に乗り出せば、中東情勢の混迷が一層深まることになる。


  • LINEで送る