2018年10月22日 18:09 | 無料公開
木くずなどが積み上げられた「長瀬温泉」の浴場と町口英雄さん=大阪府東大阪市
9月の台風21号で大阪府内の銭湯の7割以上に当たる約300軒が煙突や屋根が壊れるなどの被害を受けたことが、22日までに大阪府公衆浴場組合への取材で分かった。十数軒が休業となり、9月中に4軒が廃業に追い込まれた。改修費が重くのしかかり、組合は行政の支援拡充を求める。
台風から1カ月が過ぎた10月上旬。約20メートルの煙突が強風で倒壊した東大阪市の「長瀬温泉」では、片付けの際に出た木くずやコンクリート片がタイル張りの浴場に積み上げられていた。
組合によると、府内の銭湯は1968年の2358軒をピークに減少を続け、2005年には千軒を下回った。