強制停電の拡充を明記へ 北海道内全域停電の報告書案

停電で明かりが少ない札幌市の中心部=9月6日

 北海道の地震による道内全域停電を検証してきた電力広域的運営推進機関の第三者委員会がまとめる中間報告書の案の内容が22日分かった。再発防止策として、災害で発電所の供給力が大きく喪失した際、一部地域を強制的に停電させる緊急措置「強制停電」の拡充を明記する。北海道電力の事前の災害想定や、全域停電後の復旧作業に関しては、現在のルールに照らせばおおむね妥当との見方を示す方向だ。23日の第三者委員会でまとめる方針だ。

 北海道の地震では、北海道電の主力石炭火力、苫東厚真発電所3基などが相次ぎ停止。146万キロワットを超える供給力が失われ、全域停電を招いた。


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