稲刈り、華麗にスーツ姿で 「汚い、きつい」払拭狙う

スーツ姿で稲刈りをする斎藤聖人さん=4日、山形県川西町

 黒いスーツ姿の男性が、稲刈り機を華麗に操り、黄金色に輝く稲を収穫している。首にはネクタイ、頭にはハット。田園風景の中でひときわ目立つのは、山形県川西町で農業を営む斎藤聖人さん(30)。地元では「スーツ農家」として有名だ。

 「せっかくやるなら楽しまなくちゃ」。斎藤さんは、農業の「汚い、きつい」というイメージ払拭が狙いだ。

 都会の暮らしに憧れ、高校卒業後に地元を離れて東京などで建築関係の職に就いた。しかし、結婚を機に将来の子育ては自然豊かなふるさとでと思い、350年続く農家を継ぐ決心をした。「デビュー」は2013年の田植え初日。「日本一有名な農家」を目指す。


  • LINEで送る