14県の古代の「玉」、一堂に 1万2千点、東京で企画展

「玉―古代を彩る至宝―」で展示される和歌山県の車駕之古址古墳の金製勾玉(和歌山市教育委員会蔵)

 古代史にゆかりの深い島根県など14県でつくる古代歴史文化協議会は、古墳時代の装飾品として使われた玉類の研究成果をまとめた企画展「玉―古代を彩る至宝―」を23日から東京都江戸東京博物館で開く。14県の玉類など計74件(約1万2千点)を展示。藤ノ木古墳の銀製鍍金空玉(奈良県、国宝)や、重要文化財8件のほか、奥才34号墳の碧玉製勾玉、上野1号墳のメノウ製勾玉(いずれも島根県)、車駕之古址古墳の金製勾玉(和歌山県)などもある。

 同会は個別の地域では見えなかった古代史全体を解明するため、2014年から地域の特色が出る玉などをテーマに研究会を重ねてきた。


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