2018年10月19日 07:42 | 無料公開
18日、ロシア南部ソチで行われた「ワルダイ会議」で発言するプーチン大統領(タス=共同)
【モスクワ共同】ロシアのプーチン大統領は18日、南部ソチで行われた国内外の有識者を集めた「ワルダイ会議」で、「ロシアが核兵器を先制使用することは理念上あり得ない。理念としてあり得るのは(先制使用への)対抗措置としての攻撃だ」と述べた。
プーチン氏の発言は、ロシアや同盟国への核兵器や大量破壊兵器による攻撃があった場合に対抗措置として核使用の権利を保持するとした現行の軍事ドクトリンに沿った内容。トランプ米政権が今年2月に新たな核戦略指針を発表し、核兵器使用の条件を緩和する中、ロシアの基本的立場を改めて示したとみられる。