米サウジ対立で原油上昇の恐れ 石油元売り、供給不安で

記者会見する石油連盟の月岡隆会長=18日午後、東京都千代田区

 石油元売り各社でつくる石油連盟の月岡隆会長(出光興産会長)は18日の記者会見で、米国在住サウジアラビア人記者の行方不明事件を巡り、米国とサウジの対立が大きくなれば原油の供給不安が一段と強まり、さらなる価格上昇につながる恐れがあると指摘した。

 原油高騰はガソリンや灯油だけでなく、さまざまな原材料や商品の値上がりにつながる。「日本経済や世界経済が(影響を)吸収できない危険水域に近づいている」と分析し、上昇が続けば景気を悪化させると危惧した。

 米国が各国に求めるイラン産原油の禁輸措置は11月4日に発動を控える。月岡氏は「米国の動向を注視したい」と話した。


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