米長官ベトナム訪問、中国けん制 枯れ葉剤の除染事業視察

16日、ベトナムのホーチミン市で、グエン・ティエン・ニャン市共産党委員会書記(右)と会談するマティス米国防長官(AP=共同)

 【シンガポール共同】マティス米国防長官は17日、ベトナム南部ビエンホア軍用空港を訪れた。マティス氏のベトナム訪問は今年2回目。両国の関係強化をアピールし、南シナ海を含めたこの地域で覇権主義的な傾向を強める中国をけん制する狙いだ。

 ビエンホア軍用空港はベトナム戦争当時、米軍が枯れ葉剤を保管した場所で、この周辺地域は最も汚染された場所の一つ。AP通信によると、米政府は今後数年かけて3億9千万ドル(約437億円)を拠出し、除染事業が実施される予定。マティス氏は自ら現場を視察することで、米国の関与を強調した。


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