墜落ヘリ、航空法に違反と報告 群馬県、日誌搭載せず飛行

記者会見する群馬県の小見洋消防保安課長(中央)ら=16日午後、群馬県庁

 搭乗員9人全員が死亡した群馬県の防災ヘリコプター墜落事故で、県は16日、事故機が機体の整備状況を記録した航空日誌を搭載しないなど航空法に違反する飛行をしていたとして、国に報告書を提出したと発表した。操縦士が資格を持つことを示す技能証明書を飛行中に所持していなかった違反も判明した。操縦士らは事故で死亡し、法令違反が常態化していたかは確認できないとした。

 群馬県の防災ヘリは東邦航空(東京)に運航を委託しているが、事前に国に提出した飛行計画と異なる運航を、昨年4月から事故機を含め約290回行っていたことが既に分かっている。


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