温暖化でビール高値に 大麦の収穫減、今世紀後半

 地球温暖化がこのまま進むと大麦の収穫量が減り、今世紀後半にはビールの値段が2倍以上になってしまうかも―。こんな予測を、ビール消費量の多い中国と英国の研究者チームが15日付の英専門誌ネイチャープランツ電子版に発表した。原料を輸入に頼る日本では値段は2・3倍、消費量は26%減るとしている。

 チームは「ビールの入手が難しくなれば、むしろ体には良いとの議論もあるだろうが、愛飲家にとっては深刻だ」と強調している。温暖化が嗜好品に与える影響を検討した例はワインやコーヒーなど少数しかない。


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