中国首相、米一国主義批判 輸出促進の元切り下げ否定

 【天津共同】中国の李克強首相は19日、天津市で開催中の「夏季ダボス会議」で演説し、世界経済が直面する課題について「一国主義で問題を解決することは決してできない」と述べ、貿易摩擦を巡って対中制裁措置を強化するトランプ米政権を暗に批判した。

 また通貨政策に関し「人民元の下落は害の方が大きい。輸出を促進するために元を切り下げることはない」と強調した。

 トランプ政権は17日、対中制裁の第3弾として、年2千億ドル(約22兆円)相当の中国製品に対する追加関税を24日に発動すると表明。中国も同時に報復措置を発動する。米国は第4弾の制裁も示唆した。


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