「パンの神様」職人ビゴ氏死去 日本でフランスパンを普及

死去したフィリップ・ビゴ氏

 日本でフランスパンを普及させた職人で「パンの神様」と呼ばれたフィリップ・ビゴ氏が17日、病気のため死去した。76歳。葬儀ミサ・告別式は近親者で行い、後日お別れの会を開く。

 1942年にフランスで生まれた。65年、フランスパン作りを東京国際見本市で実演するため来日。72年にパン製造販売「ビゴ」を設立し、兵庫県芦屋市にパン屋「ビゴの店」をオープンした。

 日本ではなじみの薄かったフランスパンの人気を広めた立役者。2003年、フランス政府からレジオン・ドヌール勲章が贈られ、17年には日本の「現代の名工」に選ばれた。


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