危険ブロック塀対策を加速 文科省の概算要求案

大阪府高槻市の市立寿栄小のブロック塀が倒壊し、女児が下敷きになった現場=6月

 文部科学省の2019年度予算の概算要求案が21日、判明した。一般会計総額は18年度当初予算比11・8%増の5兆9351億円。公立小中学校の危険なブロック塀の改修、教室のクーラー設置などを加速する対策費として、3・5倍の大幅増となる約2400億円を盛り込んだ。危険ブロック塀は19年度中の解消を目指す。

 大阪府北部地震で小学校のブロック塀が倒壊し、女児が死亡したのを受けた同省の緊急点検では、全国1万2千校超で安全性に問題がある塀を確認。このうち公立小中学校は約7700校に上り、安全対策を急ぐ必要があると判断した。


  • LINEで送る