被爆題材映画の主演、長崎を訪問 市長と面会、故谷口稜曄さん

長崎市の田上富久市長(左)と面会した、映画「長崎の郵便配達」に主演するイザベル・タウンゼントさん(中央)ら=14日午後、長崎市役所

 核兵器廃絶運動の象徴的存在だった長崎被爆者の故谷口稜曄さんを著書で取り上げた英国人ジャーナリストの長女で、復刊したこの本を原作にした映画「長崎の郵便配達」に主演するイザベル・タウンゼントさん(57)が14日、長崎市役所を訪問した。田上富久市長は「谷口さんの体験が(世界に)伝わることを願っている」と映画製作と復刊を歓迎した。

 製作プロジェクトによると、映画は、郵便配達中に被爆し背中に大やけどを負った谷口さんを取材するため、約35年前に長崎を訪れた父親の故ピーターさんの足跡を、イザベルさんがたどるドキュメンタリー仕立ての内容。来年完成の予定という。


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