阿部寛「いい終わり方できた」 主演「祈りの幕が下りる時」で

「琵琶湖のロケが強烈に印象に残っています。この作品の深みや魔の世界を表現してくれた」と話す阿部寛

 東野圭吾さんのミステリーが原作の映画「祈りの幕が下りる時」がブルーレイ、DVD化された。主演する俳優の阿部寛は「非常に感動的な作品。『新参者』シリーズの中で一番泣ける作品です」とアピールした。

 刑事・加賀恭一郎の活躍を描いた人気シリーズの完結作。2010年放送の連続ドラマ「新参者」以来、阿部は加賀役を8年間にわたり演じた。「それまでは自分が突っ走っていくような役が多かったけれど、比較的動かない刑事で、人の表情を見て、自分の演技をつくっていくというのは勉強になりました。まさかこんなに長くやれると思わなかった」と吐露。

 加賀役は「自分の俳優人生を支えててくれたような感じがするんですよね。できるかできないか、挑戦もあった」と明かした。

 最終作となることには「寂しいというより、いい終わり方ができたなという喜びですかね」と満足感あふれる表情を見せる。

 今作で加賀らは、東京都内で発生した2件の殺人事件の関連性を捜査。鍵を握る人物として舞台演出家・浅居博美(松嶋菜々子)が浮上する。初共演の松嶋を「心で芝居される方。気負うようなシーンで力が抜けていて驚いた」と絶賛した。

 今回、メガホンを取ったのは「半沢直樹」などの大ヒットドラマを手がけた福沢克雄監督。「テンポを上げてくれた。捜査会議からドキドキする展開が始まっていく。全て飽きさせることなく、つくっていくやり方だったので、新しかった」と撮影を振り返った。

 ブルーレイ、DVDはポニーキャニオンから販売中。


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