御巣鷹で「次世代に」誓う 同級生や児童ら慰霊登山

御巣鷹の尾根に登り、慰霊碑前でシャボン玉を飛ばす小学生ら=21日午後、群馬県上野村

 1985年8月の日航ジャンボ機墜落事故の犠牲者とゆかりのある人々が21日、墜落現場となった群馬県上野村の御巣鷹の尾根に登り「失った520人の命を次世代に伝える」ことを誓った。

 慰霊登山は、遺族でつくる「8・12連絡会」の事務局長で、次男健君=当時(9)=を亡くした美谷島邦子さん(71)らが計画。健君の同級生や、事故当時に遺族の待機場所となった群馬県藤岡市の小学校の児童ら計80人近くが参加した。

 参加者は急勾配の登山道を進んで標高約1540メートルの現場に到着。機体が衝突して大きく削られた形跡が残る遠くの稜線を見つめ、慰霊碑前でシャボン玉を飛ばした。


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