土用丑の日、ウナギで夏ばて予防 稚魚不漁は過去2番目、値上げも

「土用の丑の日」を迎え、香ばしく焼き上げられるウナギ=20日午前、大阪市生野区の「舟屋」

 「土用の丑の日」を迎えた20日、夏ばて予防に伝統のスタミナ食を味わってもらおうと、各地のスーパーは、かば焼きの商戦を繰り広げた。ウナギの卸値が高騰する中、手頃な価格で提供してきた外食チェーンでは、大幅な値上げに踏み切るケースも相次いでいる。

 絶滅危惧種に指定されているニホンウナギは、養殖池に入れる稚魚の不漁が続く。水産庁によると、2018年漁期(17年11月〜18年5月)の国内漁獲量は8・9トンで、統計が残る1982年以降で2番目の少なさ。東京都中央卸売市場の統計では、5月のウナギの平均卸売価格は1キロ当たり5378円で、昨年同期の約1・3倍に上った。


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