自民、改憲4項目の提示先送り 今国会は断念

 自民党は19日、憲法9条への自衛隊明記など4項目の改憲案について、通常国会での衆参両院への提示を断念した。今年秋に見込まれる臨時国会以降に先送りする。与野党対立が先鋭化し、衆院憲法審査会を定例日の19日に開けなかった。安倍晋三首相(党総裁)が目指す憲法改正への道筋は依然、不透明だ。改憲手続きを定めた国民投票法の改正も持ち越した。

 党憲法改正推進本部の幹部は「ほふく前進するしかない。状況の好転は見込めない」と述べ、臨時国会でも見通しは厳しいとの認識を示した。

 改憲案は自衛隊明記と(1)教育充実(2)緊急事態条項の新設(3)参院選「合区」解消―の計4項目。


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