年内に沖縄戦の遺骨鑑定結果通知 厚労省、320人の遺族と照合

 沖縄戦の戦没者遺骨のDNA型鑑定を進めている厚生労働省が、6月末までに申請した犠牲者約320人の遺族との照合を年内に完了し、結果を通知する方針であることが17日、分かった。高木美智代副大臣と面会した、遺骨を収集する市民団体「ガマフヤー」(那覇市)の具志堅隆松代表(64)が明らかにした。

 ガマフヤーは同日、新たに鑑定を要望する遺族約80人分の名簿を提出した。同省は、新たに出された名簿も鑑定を急ぐとしている。

 面会後、取材に応じた具志堅さんは「時期が示されたことは一定の成果だ。ただ、遺族の高齢化は深刻で、鑑定者の増員などを期待したい」と話した。


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