東海第2原発で避難訓練 住民ら、90キロ先の取手市へ

茨城県東海村の広域避難訓練で避難所に到着し受け付けをする住民=16日、茨城県取手市

 茨城県東海村は16日、日本原子力発電東海第2原発で異常事態が発生したと想定し、約90キロ先の同県取手市まで避難する訓練を行った。村は今後、課題を検証し、策定作業中の広域避難計画の実効性向上につなげる考えだ。

 訓練には村や県などに加え、自力での避難が困難な「要支援者」役として住民約170人が参加。使用済み燃料貯蔵プールの水位が低下し続けているとして、役場に災害対策本部を設置し、防災行政無線やメールで住民に伝えた。

 訓練終了後、山田修村長は「要支援者が想定通りの流れに乗るかなど課題は多い。より現実に即した形の訓練を行う必要がある」と語った。


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