豪雨の死者、7割が60歳以上 自力避難、情報伝達に課題

強い日差しが照りつける中、広島県熊野町の土砂崩れ現場で行方不明者を捜索する消防隊員=15日午前

 西日本豪雨による浸水や土砂災害などで亡くなり、共同通信のまとめで身元が明らかになった169人のうち、60歳以上が約7割を占めることが15日、分かった。高齢者の死亡が目立ち、自力避難が困難だったり、自治体の情報が十分伝わらなかったりして逃げ遅れた可能性がある。10歳未満の子ども6人も亡くなっており、「災害弱者」への対応が問われそうだ。

 5日以降の共同通信まとめで、身元が判明した60歳以上の死者は118人(15日午後5時現在)。年代別の内訳は90代が11人、80代が33人、70代が43人、60代が31人、50代以下は子どもを含む51人だった。


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