小島武夫さんは麻雀の太陽 萩原聖人が思い出語る

小島武夫さんの思い出を語る萩原聖人

 「ミスター麻雀」と呼ばれ、5月に82歳で死去した小島武夫さんの追悼番組「ミスター麻雀 小島武夫の足跡」を、CS放送「MONDO TV」が放送する。ナレーションを務め、小島さんと対局経験もある俳優の萩原聖人は「マージャン界の発展の傍らに、常に小島武夫がいたと分かってもらえる番組です」と語る。

 小島さんは福岡県出身。作家の阿佐田哲也さん(故人)らと1970年代にマージャンブームを起こし、漫画作品のモデルになったほか、テレビ番組に出演して人気を博した。81年に設立された日本プロ麻雀連盟の初代会長となり、退任後も一線で活躍を続けた。

 萩原は「マージャン=ギャンブルという、黒に近いグレーだったイメージを、照らし続けて変えてくれた太陽のような人」と評する。

 ファンを意識した華麗な手作りの「魅せる麻雀」と、おおらかな人柄が愛された。一方、波瀾万丈な私生活も知られており「スターの生き方ですよね。何もかもさらけ出して、それでも愛される。パフォーマンスに絶対の自信があるからこそ許されたんだと思う」。

 萩原も二十数年間、雑誌やテレビ番組でマージャンを打っている。自らもファンを魅了するマージャンを意識し続けており、「小島先生から『いいマージャンを打つね』と最高の褒め言葉をもらった」と振り返りつつ、「小島さんのような華はないけれど、魅力を広める役割を果たしていきたい」と恩返しを誓った。

 「ミスター麻雀 小島武夫の足跡」は7月1日午前10時から放送。同日午前11時〜午後5時には、小島さんが出演した対局番組を放送する。


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