宮城・岩沼で5千本植樹 将来の津波被害軽減へ

「千年希望の丘」で植樹をする参加者=23日午後、宮城県岩沼市

 東日本大震災で津波被害に遭った宮城県岩沼市の沿岸部で23日、震災の伝承などを目的に整備された「千年希望の丘」にボランティアらが防潮林となる約5千本の苗木を植える植樹祭を開いた。将来の津波に備え、被害を軽減するのが狙い。

 植樹祭は、公益財団法人「鎮守の森のプロジェクト」(理事長・細川護熙元首相)が主催。細川氏も含む約550人が参加し、震災がれきで造られた千年希望の丘の約1300平方メートルに、潮風に強く丈夫なタブノキやシラカシなど計22種類を植えた。

 東京から来た大学4年生は「この木が人の命を守れるくらい大きくなる姿を見るため、この先も訪れたい」と話した。


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