地上イージスに山口、秋田が反発 防衛相「北朝鮮脅威は不変」

「イージス・アショア」の配備を巡り、秋田県の佐竹敬久知事(右端)と会談する小野寺防衛相(左奥)=22日午後、秋田県庁

 小野寺五典防衛相は22日、政府がミサイル防衛強化策として導入を目指す地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」を巡り、候補地の山口、秋田両県を相次いで訪れ「北朝鮮の脅威は何も変わっていない」と配備への理解を要請した。山口県の村岡嗣政知事は「納得できる説明をしてほしい」と要求。秋田県の佐竹敬久知事は「地元感情を軽視したものと受け取らざるを得ない」と反発した。

 秋田での会談で小野寺氏は、政府が北朝鮮の弾道ミサイル発射を想定した住民避難訓練を見合わせることに関し「警戒を緩めているわけではない」と釈明。山口県では「北朝鮮は具体的な廃棄の動きもない」と強調した。


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