室蘭―宮古にフェリー就航 震災復興の後押し期待

新たに就航した、北海道室蘭市と岩手県宮古市を結ぶカーフェリー=22日午前、岩手県宮古市の宮古港

 北海道室蘭市と岩手県宮古市を結ぶ川崎近海汽船(東京)のカーフェリーが22日、新たに就航し、初めての便が宮古港から出航した。岩手県では初の定期航路となり、観光や物流を促進し、東日本大震災からの復興の後押しになるとの期待がかかる。1日1往復する。

 使用する船舶は「シルバークイーン」(7005トン、全長134メートル)。旅客定員は600人で、12メートルトラック69台と乗用車20台が積載できる。青森県八戸市と仙台市を結ぶ三陸沿岸道路の整備に伴い、新規に顧客を取り込めるとみている。

 岩手県港湾課の照井巧統括課長は「就航を機に復興や地域振興になる」と話した。


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