残り15人の乗組員も帰還 宮城沖の高知漁船の浸水事故

気仙沼港に到着した、第68広漁丸から救助された乗組員=22日未明、宮城県気仙沼市

 宮城県沖の太平洋で高知県の18人乗り漁船が浸水した事故で、けがや体調不良で先に搬送された3人を除く15人の乗組員が22日未明、宮城県の気仙沼港に到着した。海上保安庁は乗組員の体調も考慮した上で、事故の状況などを聴取する方針。

 15人は2隻の漁船に救助されており、1隻目は午前2時15分ごろ、2隻目はその約50分後にそれぞれ到着した。乗組員は、しっかりとした足取りで下船し、険しい表情で足早に用意された車へ乗り込んだ。

 救助した漁船の男性は「波は5〜6メートルあり、風が強くて大変だった。船員たちは助けに来た船の明かりを見て安心したと話していた」と振り返った。


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