放影研理事長、長崎で謝罪 被爆者不治療「残念」

前身の組織が当初、被爆者を治療しなかったことについて謝罪する放射線影響研究所の丹羽太貫理事長=19日午後、長崎市

 日米共同で被爆者の健康調査を行う放射線影響研究所(放影研)の丹羽太貫理事長(74)は19日、長崎市で開かれた長崎研究所の設立70年式典で、前身の組織が当初は被爆者を治療せず研究対象としてのみ扱ったことを「大変残念に思っている」と述べ、謝罪の意を表した。

 式典には、調査に協力する被爆者のうち約70人が招かれた。丹羽氏は昨年、広島市でもおわびの言葉を述べている。式典後の記者会見で「傲慢なところがあった過去を見つめ、被爆者と共にする研究を目指したい」と語った。


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