緊急性ない「相談」208万件 警察取り扱い事案、過去最多

警察庁(中央合同庁舎2号館)

 全国の警察が2017年に、緊急対応を必要としない「相談」として取り扱った事案は208万2239件で過去最多だったことが28日、警察庁のまとめで分かった。08年と比べて約1・5倍に増加しており、担当者は「ご近所トラブルや家庭問題が増え続けており、悩み事の受け皿となっていた地域コミュニティーの衰退が影響した可能性がある」と指摘する。

 内容別で見ると、「上階の住人の歩く音がうるさい」といった家庭・職場・近隣関連が24万956件(11・6%)で、08年の約1・7倍に増えた。「落書きがある」といった迷惑行為関連は12万8258件(6・2%)で、2倍以上となった。


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