与謝野晶子の未発表句見つかる 直筆最古、兄に会いたい

与謝野晶子の未発表の短歌

 歌人与謝野晶子(1878〜1942年)が東京で暮らす兄秀太郎に会いたいと願う気持ちを詠んだ未発表の短歌が見つかり、22日、堺市が発表した。直筆では最も古いという。

 秀太郎は晶子が恋愛模様を短歌として実名で発表することに激高。鉄幹との結婚(1901年)も反対し後に絶縁となったとされており、晶子研究家で太田登天理大名誉教授は「結婚前の仲の良かったきょうだい関係を示す貴重な資料だ」と話している。

 未発表作は東京に住んだ兄夫婦の遺族の自宅から見つかった。短歌は晶子が19歳の時、兄の妻玉枝に、兄の帰省日時を教えてくれるよう依頼した手紙の中に記されていた。


  • LINEで送る