加計問題、愛媛県が新文書 首相、15年に構想認識か

愛媛県が国会に提出した文書コピーの一部。「理事長が首相と面談」などの記載がある

 学校法人「加計学園」の獣医学部新設を巡り、愛媛県の中村時広知事は21日、交渉経緯に関する新たな文書を国会に提出したと明らかにした。共同通信が入手した新文書によると、2015年2月25日に加計孝太郎学園理事長が安倍晋三首相と面会。加計氏が国際水準の獣医学教育を目指すと説明し、首相は「そういう新しい獣医大学の考えはいいね」とコメントしたことが記されていた。

 首相は学園の獣医学部構想を知ったのは17年1月20日と国会で明言しており、新文書の内容が事実なら首相答弁の信ぴょう性は大きく揺らぐ。野党は「首相の進退にかかわる重大な文書」と攻勢を強める構えだ。


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