是枝作品の出演者が祝福 「尊敬」「作品見たい」

柳楽優弥さん

 第71回カンヌ国際映画祭での是枝裕和監督の「パルムドール」受賞は、一緒に作品を作ってきた出演者にとっても悲願だった。快挙の報を受け、是枝作品に出演したことのある俳優からは21日、「尊敬の気持ちでいっぱい」などと称賛と祝福の声が相次いだ。

 是枝作品は、カンヌで2004年に男優賞、13年に審査員賞を受賞している。「誰も知らない」で男優賞に輝いた柳楽優弥さんは「カンヌに連れて行っていただいた時から監督のすごさを感じていました」と振り返り、「改めて尊敬の気持ちでいっぱいになります」とコメント。審査員賞受賞作「そして父になる」で主演を務めた福山雅治さんも「おめでとうございます! 是枝監督が遠い人になっちゃって寂しさを感じるくらいすごいです」と祝福した。

 15年のカンヌ出品作「海街diary」に出演した広瀬すずさんは「心から喜ばれている監督を見てうれしくなりました。またいつかご一緒させていただけるように頑張ろうと思いました」と感激の様子。16年のカンヌ「ある視点」部門出品作「海よりもまだ深く」で主演の阿部寛さんも「いつかこの賞を取れると思っていました。これからも『是枝ワールド』を世界に広めていってください」とエールを送った。

 昨年のベネチア国際映画祭に出品された「三度目の殺人」で、殺人犯役を演じた役所広司さんは「映画と真剣に向き合ってきたからこそ、素晴らしい賞が歩み寄ってきた。日本映画の誇りです。早く劇場で見たい」と期待を込めた。


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