カンヌ、授賞式でセクハラ追及 女優のアルジェントさん

 【パリ共同】19日のカンヌ国際映画祭の授賞式で、ひときわ大きなどよめきが広がったのが、女優賞の授賞役として登壇したイタリア女優アーシア・アルジェントさんのスピーチだった。米映画界のセクハラ問題で追及された大物プロデューサー、ハーベイ・ワインスタイン氏を名指しし「私も1997年のカンヌ映画祭で彼に暴行を受けた」と告発した。

 黒い衣装のアルジェントさんは、拳を振り上げ「カンヌは彼の狩り場だった。もう彼がこの祭典で歓迎されることはない」と糾弾した。

 ただ、過半数の審査員が女性で占められた今回も、1993年以来となる女性監督の最高賞受賞は実現しなかった。


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