17年スルメイカ漁獲、最低更新 サケとサンマも半世紀ぶり不振

漁獲量が減少しているスルメイカ=2017年6月、北海道・函館漁港

 農林水産省が26日発表した2017年の漁業・養殖業生産統計によると、スルメイカの漁獲量は前年比13%減の6万1千トンにとどまり、記録のある1956年以降では2年続けて過去最低を更新した。サケ類とサンマも約半世紀ぶりの不漁だった。このまま好転しなければ値上がり傾向が加速し、食卓に影響しそうだ。

 スルメイカの漁獲量は、これまで最低だった16年の7万トンを9千トン下回った。主な産卵場所の東シナ海の水温が変化し、成長するイカが減った。日本海の排他的経済水域(EEZ)内での北朝鮮船などによる違法操業が一因との見方もある。


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