ネパール地震から3年 国土復興、道遠く

ネパール大地震の最大被災地だった北東部シンドパルチョーク県で続く倒壊建物の再建作業=24日(共同)

 【カトマンズ共同】約9千人が犠牲となった2015年4月のネパール大地震から25日で3年を迎える。観光産業が順調に回復する一方で、ネパール政府の集計では、被災した住宅の約3割は手つかずのままで、国土復興への道は遠い。

 政府集計によると、被災した住宅約79万棟のうち、3年間で再建されたのは約11万9千棟にとどまっている。政府の支援を受けず独自で再建を進めるケースも多く、実際には集計よりも進んでいるとの指摘もあるが、依然として粗末なトタン製の仮設シェルターに住む人たちも少なくない。


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