岡山・瀬戸内市が謙信の刀購入へ ふるさと納税活用で財源捻出

 戦国武将上杉謙信の愛刀として知られる国宝の備前刀「無銘一文字(山鳥毛)」を岡山県瀬戸内市が県内の所有者から購入する方針であることが24日、分かった。所有者は5億円での売却を希望しており、同市はふるさと納税を活用して財源を捻出する考え。

 文化庁によると山鳥毛は鎌倉時代の名刀で、刃長は約80センチ。山鳥の羽毛のように乱れた刃文が特徴。1997年から岡山県立博物館(岡山市)に寄託されている。謙信ゆかりの新潟県上越市が譲渡交渉していたが、金額面で折り合いがつかず、昨年11月に購入を断念していた。


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