米長期金利、3%に迫る 4年3カ月ぶり高水準

 【ニューヨーク共同】週明け23日のニューヨーク債券市場は、米長期金利の指標となる10年債利回りが一時2・99%に上昇、節目となる3%に迫った。2014年1月以来、約4年3カ月ぶりの高水準。

 最近の原油価格上昇で物価上昇が加速するとの見方に加え、米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げペースを引き上げることへの警戒感から米国債が売られ、相場が下落(利回りは上昇)した。

 米政府による減税や歳出拡大に伴って国債の発行額が増える見通しであることも相場の下落につながっている。長期金利の急上昇が景気を腰折れさせる恐れもあり、市場では一段の金利上昇へ警戒感も出ている。


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