2018年4月20日 19:05 | 無料公開
本願寺中興の祖・蓮如直筆とみられる和歌の草稿(本願寺文化興隆財団蔵)
本願寺中興の祖・蓮如直筆とみられ、「大さか」の文字がある和歌の草稿が見つかり、所蔵する京都市山科区の本願寺文化興隆財団は20日、大阪の地名が記述された最古の原本とみられると明らかにした。
「なにわ」「なみはや」と呼ばれていた時代から「おおさか」へと土地の呼び方が変わる過程をひもとく史料といい、財団の藤田香奈子学芸員は「真宗史のみならず、日本史上極めて貴重」としている。
財団によると、見つかったのは、室町時代末期の明応7(1498)年11月8日付で、和歌5首がしたためられた草稿。2011年に京都市内の古美術商から購入した。