村上世彰氏の刑事告発見送りへ 株価不正操作疑い、監視委

 不正に株価を操作したとして、金融商品取引法違反(相場操縦)の疑いで2015年に強制調査を受けた旧村上ファンドの元代表村上世彰氏(58)について、証券取引等監視委員会が刑事告発を見送る方針を固めたことが19日、関係者への取材で分かった。

 関係者によると、村上氏は「空売り」などの手法で取引。14年6〜7月、東証1部上場のアパレル大手「TSIホールディングス」(東京)の株価を意図的に下げた疑いが持たれていた。

 監視委は、株価が下落傾向だと他の投資家に誤信させる目的があったとみていたが、空売り自体は違法ではなく、刑事責任を問うのは困難だと判断したもようだ。


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