ドイツ首相が施政方針演説 米に反保護主義訴え、対抗措置も

21日、ベルリンの連邦議会で施政方針演説を行うドイツのメルケル首相(ゲッティ=共同)

 【ベルリン共同】ドイツのメルケル首相は21日、第4次政権が14日に発足したことを受け連邦議会(下院)で施政方針演説を行った。トランプ米政権による鉄鋼などの輸入制限発動を23日に控え「米国と対話に努めるが、やむを得ない場合は対抗措置を取らねばならない」と述べ、米政権をけん制、反保護主義に立ち返るよう訴えた。

 メルケル氏は「保護主義は最終的に全当事者に損害を与えると確信している」と指摘。「21世紀は多国間主義の世紀だ」と強調し、一方的な輸入制限などの単独行動主義を打ち出す米政権を批判した。


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