IMF、保護政策の連鎖回避を G20に要請 

IMFのラガルド専務理事(AP=共同)

 【ワシントン共同】国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事は15日、アルゼンチンで19、20日に20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が開かれるのを前に声明を発表し「米国の輸入制限が、保護主義的な政策の連鎖につながらないようにすべきだ」と各国に要請した。

 トランプ米政権は鉄鋼に25%、アルミニウムに10%の関税を課す輸入制限を23日に発動する。ラガルド氏は「貿易戦争は世界経済の成長を損ねるばかりか、誰も勝者になれないことは経済史が明確に示している」と強調。米国に対する報復措置に踏み切らないよう求めた。


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