沈没タンカーから流出の可能性 鹿児島、漂着油に成分類似と海保 

 第10管区海上保安本部(鹿児島)は21日、鹿児島県・沖永良部島や与論島に漂着した油状物質を分析した結果、奄美大島沖の日本の排他的経済水域(EEZ)で1月に沈没したパナマ船籍タンカーの周辺で採取した油と、成分が類似していたと発表した。タンカーから流出した燃料の可能性が極めて高いという。

 タンカー沈没後、鹿児島や沖縄で油や油状物質の漂着が相次いで確認されているが、海保が関連を濃厚としたのは初めて。付近で油が流出するような大きな事故がほかに起きていないことも判断材料としたという。


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