ベネズエラ、仮想通貨流通を開始 財政危機の打開図るも疑問視 

 【リオデジャネイロ共同】南米ベネズエラの反米左翼マドゥロ政権は20日、独自の仮想通貨「ペトロ」の流通を公式に開始した。同国は原油価格が低調であることや、米国の経済制裁などによる外貨不足で深刻な財政危機に陥っている。ペトロ導入で事態打開を図るが、市場で政府の信用が低下する中で成功を疑問視する声もある。

 ベネズエラ政府によると、国家による仮想通貨導入は世界初という。

 現地からの報道によると、マドゥロ大統領は20日の記念式典で、すでに7億3500万ドル(約790億円)相当の購入申し込みがあったと強調。「滑り出しは上々だ」と語った。


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