法王の南米歴訪、チリでは影 聖職者の性的虐待問題に批判 

リマで専用車に乗り手を振るローマ法王フランシスコ=19日(共同)

 【リマ共同】ローマ法王フランシスコが21日、南米チリ、ペルー歴訪を終えた。アルゼンチン出身で中南米では絶大な人気を誇る法王だが、チリではカトリック聖職者による未成年者への性的虐待問題を巡る法王庁(バチカン)の対応や自らの発言に批判が付きまとい、訪問に影を落とした。

 「許しを請い、被害者を最大限支援しなければならない」。法王は16日、チリの首都サンティアゴで政府関係者らを前に虐待問題を謝罪した。バチカンによると法王は同日、被害者らと面会し、共に祈り涙を流した。

 同国の著名な聖職者だったカラディマ神父については、長年にわたり被害者らが虐待を訴えていた。


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