政府、古墳群推薦を正式決定 ユネスコ世界文化遺産 

堺市の百舌鳥古墳群。手前は上石津ミサンザイ古墳(履中天皇陵)、奥は大山古墳(仁徳天皇陵)

 政府は19日の閣議で、日本最大の大山古墳(仁徳天皇陵、堺市)を含む大阪府の「百舌鳥・古市古墳群」を世界文化遺産に推薦することを正式に決めた。2月1日までに国連教育科学文化機関(ユネスコ)に推薦書を提出、2019年夏のユネスコ世界遺産委員会での登録を目指す。

 古墳群は昨年7月に国の文化審議会が推薦対象に選んだ。今回の閣議了解には、国を挙げて登録し、保全にも万全を期す姿勢を示す意義がある。地元自治体が07年9月に文化庁へ登録を提案して以来、約10年の取り組みが大きな節目を迎えた。

 政府推薦を受け、ユネスコの諮問機関が今年9月ごろ現地を調査する。


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