WTO一般理事会議長に伊原大使 多角的貿易、日本へ期待 

在ジュネーブ国際機関政府代表部の伊原純一大使

 【ジュネーブ共同】世界貿易機関(WTO)の重要議決機関である一般理事会の議長に3月、在ジュネーブ国際機関政府代表部の伊原純一大使が就任することが18日分かった。複数の外交筋が明らかにした。任期は1年。日本から議長に選ばれるのは2人目。

 WTOでは昨年12月、アルゼンチンで開かれた、最高意思決定機関の閣僚会議が米国の反対などで決裂したばかり。保護貿易色の強いトランプ米政権の登場で多角的貿易体制が揺らぐ中、加盟164カ国・地域が参加する一般理事会での議論の重要性は高まっており、「先進国と途上国の橋渡し役となり得る日本の役割への期待が大きい」(外交筋)という。


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