2児殺害初公判、母親認める 福岡地裁 

 熊本県で2016年、当時11歳の長男と3歳の次男を殺害したとして、殺人罪に問われた無職中下麻子被告(38)=山口県光市=の裁判員裁判初公判が15日、福岡地裁(足立勉裁判長)であり、中下被告は起訴内容を認めた。判決は24日。

 検察側は冒頭陳述で、次男結弦ちゃんに発育の遅れがあり、夫から「呪われているのでは」と言われ悩んでいたと指摘。両親の遺産が、夫の競馬などに使われることにも罪悪感を覚え「子どもを道連れにと考えた」と主張した。

 弁護側は「自分が死ねば誰も子の面倒を見なくなり、かわいそうな思いをさせるという思いにとらわれていた」と述べ、考慮するよう求めた。


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